新生 Chantal Thomass -2019 S/S Collection
2019年 05月 29日
Chantal Thomass 2019 S/S Collection が、とってもフレッシュでかわいい件!
昨年12月、Chantal Thomass がブランドのデザイン業務から退任のニュースに、驚くとともに寂しくなったランジェリーラヴァーズもいらっしゃるかと思います。
夢のある世界観、身につけた時の圧倒的な高揚感、コケティッシュなムード。
毎シーズンドキドキさせてくれました。
彼女の退任発表後、最初のコレクションとなった今シーズン、2019 S/S。
イメージが大きく一新されました。
Chantal Thomassのイメージカラーといえば「ベビーピンク」でしたが、今季はビビッドな「イエロー」がテーマカラー。
カタログやロゴにもこのカラーが使われています。
アイコンともいえる「ボブヘアー」、「真っ赤なリップ」、は今季のビジュアルでは見当たりません。
かわりに無造作なヘアとナチュラルなメイク。
より軽やかでヘルシーな「今っぽさ」を感じる、フレッシュで瑞々しいビジュアル。
そのなかにもChantal Thomass らしい優美なレースや、装飾的で遊び心あふれるディテールは健在です。
イメージを一新した今季のなかでも、とくに目を惹いたシリーズがひとつあります。
"Prodigieuse"
奇妙な、非凡な、驚嘆すべき、といった意味をもつ名をつけられたシリーズ。
一筋縄ではいかない C.Thomassらしい遊び心が散りばめられています。
ハード×フェミニン、セクシー×ロマンティック、といった異なるイメージをいったりきたりさせる素材使い。
左右のどちらから見るかで印象が変わってくる、アシンメトリーなデザイン。
タフネスや自立がより求められる現代の女性像、少女のころから変わらない部分、美しいものに憧れる気持ち、夢見る世界、強烈なセクシュアリティで魅了する強さ、したたかさ、コケットリー、知的であること、野蛮さ、優雅で洗練されていること....。
眺めていると様々なイメージが交錯します。
現代のファム・ファタルたちのためのランジェリー、と言いたくなるアンビバレントな魅力を放つシリーズ。
そして同時に思い出すコレクションがあります。
たしか2003年頃じゃなかったかしら?
と驚嘆し一目で魅了された、Chantal Thomassとの初遭遇。
私にとってはこちらのランジェリーでした。
(シリーズ名は失念してしまいました、覚えていらっしゃるかたがいたらぜひ教えてください。)
自サイズを探した時にはすでに遅く結局手に入らなかったのですが、叶わなかった淡い恋のようになんだか甘酸っぱい気持ちになる思い出です。(笑)
アシンメトリーと一口に言っても、この頃のコレクションと2019年現在のコレクションとでは、これだけイメージが違うんだな、というのもなんだか感慨深くて。
変わらないもの、変わっていくもの。
ブランドを長く継続するにあたってとても難しい部分だと思うのですが、今季の軽やかな脱皮に、いちファンとして心からの拍手を。
そしてこれからも、また新しいランジェリーの境地をみせてくれることを期待しています
by lagouttesucree
| 2019-05-29 11:36
| Chantal Thomass
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