コットンorシルク? -天然素材インナーの使い分け
2024年 05月 14日
※LGSクローズにともない、以前の記事を一部リライトしました。
春から初夏にかけての空気が好きです。
香りや光が移り変わっていくのが楽しくて、いつもと違う道を通ったりバスに乗らず歩いてみることが多くなります。
近頃ご近所では、クスノキやみかんの花の香りがとっても素敵!
アトリエのテラスでは、バラやジャスミンが次々と開花してくれます。
よい香りでからだが満たされるとなんだかちょっと美人になったような気分になりますね。(笑)
さて、気持ちのよい季節、お洒落にも少しづつ開放的なムードをとりいれたくなってくる頃。
インナーもすっきり衣替えしたいところです。
というわけで、今日は天然素材のインナーの使い分けについてのトピック。
コットン派とシルク派、両方使う派、といらっしゃると思うのですが、私自身はこんな風に使い分けています、というお話しです。
ご参考になったら幸いです♪
【コットン】
なにしろ爽やか!
ふんわりさっぱりした肌触りが魅力。
この素材の気持ちよさが一番発揮されるのは、「春~初夏」ではないでしょうか?
活動的になってくる気持ちと体に、とてもしっくりきます。
お天気がよいとき、心地よい風が抜けていくとき、コットンの肌触りって本当に格別。
心を解き放ってくれますね。
ついで、少し涼しくなってきた「挽夏~秋」もお肌に心地よく感じます。
盛夏はというと、私はコットンのインナーは実はあまり手に取りません。
湿度の高い酷暑がここ数年続いているのが原因。
汗で濡れたコットン生地はなかなか乾かず冷房で冷えてしまうことが増えて、真夏はシルクに切り替えました。
そして暑さが少しひいた秋口に、またコットンの出番。
涼しくなった空気や虫の音に一抹の寂しさを感じたりする頃、コットンが肌に心地よく感じます。
というわけで、汗びっしょりになってしまう時期は、速乾性の面で勝るシルクのほうに軍配があがります。
真夏もコットンが着たい!かたにおすすめするなら、なるべく薄手なもの、まやは凹凸があり乾きやすいもの。
肌がうっすら透ける「ガーゼ」や「コットンボイル」生地は空気が抜けやすく乾きが早いです。
お手持ちのインナー類、干す時に経過観察すると面白いですよ、よかったら試してみて♪
どれが乾きが早いかということを把握しておくと、猛暑のツライ時期もインナー選びで快適度をあげることができます。
(猛暑...考えたくないですね… 笑)
【シルク】
シルクはなんだかんだと「一年中」おすすめ。
汗で生地が傷んでしまう気がして以前は真夏の使用を避けていたのですが、なんのためのインナーなのか?と考えた時、使い惜しんでいるのは本末転倒だなと感じるようになりました。
真夏にじゃんじゃん着ても、とくに生地の劣化が早まったような感じもありません。
(ローテーションの頻度にもよるかもしれませんが。夏は同じものを週に1-2回程度の頻度で着ています。)
夏にからだに沿うインナーを選ぶ時のポイントは、フラットな生地より凸凹のあるもののほうが、肌にはりつかず着心地が軽いという点。
好みにもよりますが、私自身は面で湿った生地があたっているとかぶれやすいので、リブ生地が好きです。
Oscalito のシルクリブのインナーは、適度にシャリ感があって肌離れもよく、真夏でも気持ちよくておすすめ。
一方、同じシルクでも、つやつやしたシルクサテンの生地はしっとりなめらか。
適度な温度・湿度を保ってくれるので、気温差の大きい「季節の変わり目」や「梅雨どき」に特に気持ちよく着られます。
あとは、「乾燥しやすい冬」もおすすめ。
静電気もおきにくく、お肌を乾燥から守ってくれます。
汗で肌にくっついた時に適度なゆるみ・ゆとりがあるほうが、動いた時つっぱる感がなく快適なので。
↓ストレッチシルクサテンの例(生地自体に伸縮性あり)
ストレッチ性の繊維を混ぜていない100%シルクの場合は、バイアスに生地をとってあるもの(※)、とくに胸まわりにゆとりを持たせたつくりのものを選んでいただくと汗をかく季節も快適です。
(※)
100%シルクの生地は基本的にストレッチ性はありません。
生地にはタテ・ヨコの向きがあるのですが、これを斜めに裁断することをバイアスカットといいます。
斜めに裁断することでストレッチ性のない生地にも自然な"しなり"が出て、適度な伸縮性をもたせることができます。
体を捻ったり大きく動いた時にもつっぱり感が出にくくなります。
手に取ってバスト部分を軽く左右に引いてみてください。
この時によくしなって伸び、手を離すとまたもとに戻るものは、しなやかにからだの動きについてきてくれます。
ちょっと確認してみると着心地がよいものを選べるはずです。^^
からだを動きのある立体としてとらえた胸~背中まわりのパターンや仕立ては、インポートにとくに優秀なものが多いように感じます。
↓100%シルクの生地をバイアスにとっているもの(胸~背中まわりのパターンも◎)
コットン、リネン、シルク、ウール、カシミア、といった天然素材の快適さって、年々肌で感じる方も多いのではないかと思います。
自然の中で、何万年という時の中で磨かれサバイブしてきた生物や植物の構造を借りている、と思い馳せてみると納得ですよね。
最近は世界的なニーズの伸びもあり上質な天然素材は価格も高騰していますが、モダール等と混紡してプライスを抑えた生地が出てきたり、竹や和紙といった新しい素材も出てきているので、少しずつ試してみたいなと思っています。^^
皆さまのおすすめもあったらぜひ教えてくださいね!
とくに天然素材にこだわらないというかたは、新素材もどんどん開発されているのでお試しになってみるとよいかと。
夏は涼感インナー、冬は保温インナーなど、新しいものが毎年出ていますよね。
体にあうものが見つかったらラッキー!
ただ、なんとなく肌トラブルが常態化しているかたは、一旦インナーを見直して天然素材のものをひとつは持っていて欲しいなと思います。
アラフォー以降は特に年々体質も変わってくるので、不調を感じるときに信頼できるインナーを持っておくと安心です。
ちょっと話が変わるのですが、発熱系素材とご自身の体の相性が悪いのに気づかず使い続けて、冬にお肌の乾燥や痒みがひどくなるかたがいらっしゃいます。
これは天然素材のものに変えていただくことで改善する場合があります。
(私自身がそうだったのですが)
というのも、発熱系の素材というのは汗に反応して発熱するものが多く、発汗→生地が温まる→ますます発汗のループに陥ることがあるからです。
乾燥してしまうのは当然ですよね。
とくに就寝時の着用は、健康のためにも避けていただく方がよいかなと私は感じています。
素材の改良も日々すすんでいるので大丈夫というかたは気にしなくてよいと思うのですが、肌トラブルが出やすいかた・体調不良が出やすいかたは、新素材をお試しになるときは様子をみながら。
調子が悪いと感じたら一旦信頼できるいつものインナーに戻す、などしながら見極めてください。
皆さまの「私はこんなふうに使っているよ~」、「コレよかったよ~」などもよかったら聞かせてくださいね。
これから梅雨~夏の猛暑へと季節が移っていきますが、体調に気を付けて、日々健やかに、美しくお過ごしいただけますように!
素材別に商品をチェックしたいかたはこちらからどうぞ♪
新店 La Goutte へのリンクです。
by lagouttesucree
| 2024-05-14 12:20
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